四段から五段への678日の軌跡

令和3(2021)年10月21日


埼玉支部 髙松 德治 五段
無雙直傳英信流

令和元年11月24日、地区昇段審査の閉会式が終了、ここから軌跡が始まった。実はわたしは企業の技術経営改善改革が生業。顧客は日用品化粧品流通〜航空宇宙産業。居合稽古などから得られた知見を「魂の会報」に記し、各社社員教育の一翼に活用。本稿はこれらを足早に辿ります。

148日目(令和2年4月20日):コロナ禍、稽古会休み、花桃綻ぶ庭で一人稽古中、警察官が登録証など次々に質問、わたしは平静を装った。稽古姿を見た人への思いやり不足に気づき、庭稽古中は旗を立てた。会報5月号に記載。

235日目(令和2年7月16日):福島県某社、創業七〇周年式典に宮司もご臨席、奉納演武。講演はわたしが居合を始めたように仕事も挑戦・工夫・覚悟が要、会報8月号。

553日目(令和3年5月30日):心臓軽疾患、入院4日、廊下に「唯惜命と芍薬」の額。看護師の親切と明るい挨拶はわたしを元気にさせ、会報6月号になった。

580日目:(令和3年6月26日):紫陽花咲くなか、稽古再開、刃音がしない。刀が悪いと思い左右に押してみたが変わらない。自分の体幹が弱り筋肉も落ちていた。物や他人のせいにしない生き方は会報7月号に記した。

678日目(令和3年10月2日):わたしは体育館実技審査会場に入った。声が掛かった。髙松剣士前へっと。

末筆ながら埼玉支部や連盟の皆様に大層お世話になりお礼申し上げます。