支部長
福嶋 阿正齋
熊本支部は熊本市内から高速道路で約1時間30分の芦北町にあります。芦北町はかつて三太郎峠の中心地であり、海と陸の要所として栄えました。南に大関山を望み、西南の役で多くの死傷者を出した歴史を持つ宿場町です。気候は穏やかで住みやすく、西方の海には天草を望む風光明媚な環境が広がっています。
熊本支部は、支部長の福嶋阿正齋が自衛隊を定年退官後、故郷の芦北町に道場を設立しました。稽古は、一対一の個別指導が基本で、一対二の稽古は行っていません。所属剣士は週に一度、支部長から直接一対一で指導を受けています。
稽古では技術の習得にとどまらず、日本文化や武士の礼儀作法、着物の扱い、鍔の目利き、刀の分解・組み立てなどの貴重な知識も伝授されており、大変興味深く奥深い内容となっています。
さらに、芦北町は奈良時代から続く温泉地として知られ、稽古のあとに温泉で汗を流すことができる恵まれた環境です。
一方で、芦北町の人口は約1万人で高齢化が進み、特に若者の姿は少なくなっています。熊本豪雨災害の影響もあり、町全体で復興が急がれている状況です。水害の被害は役場や病院、商店など町のあらゆる場所におよび、未だ完全な復旧にはいたっていません。
そんななかでも熊本支部は、居合道を通じて文化と心技の伝承を目指し、技術の研鑽と後進の指導に励んでいます。


| 支部名 | 熊本支部 |
|---|---|
| 流派 | 無雙直傅英信流 |
| 支部長 | 福嶋 阿正齋 |
| 稽古 | 随時・個別稽古
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