平塚支部

温故知新

支部長 海老澤 顕寿 支部長 海老澤 顕寿 平塚市は関東平野の一番西に位置しており、稽古場所として使用している岡崎公民館は小高い丘の上にあります。公民館からは南に湘南平や相模湾、西には富士山が望め、周りは田園が広がっている自然豊かな場所です。そちらで毎週日曜日に2時間半ほど稽古を行っております。 平塚支部は平成16(2004)年1月1日に設立いたしました。初代の支部長は小山阿光齋先生(範士十段)です。平塚支部誕生のきっかけはわたしが勤める郵便局を小山先生がご利用されていたことです。 小山先生の身だしなみ、言葉使い、立ち振る舞いに、どこか一般の方とは違うなと感じていたのですが、窓口で言葉を交わすなかで居合をなさっていることを知りました。当時、わたしは剣道を子供たちに教えていたので、その勉強のためにも居合を教えて欲しいと小山先生に何度もお願いしました。 そして、わたしとわたしの息子、息子の友人も含めて5人の弟子が集結し、そこに吉澤阿竹齋先生(範士八段)も年2回ほど来られ一緒に稽古、ご指導をいただけることとなりました。
稽古風景1 稽古風景2
その後、弟子たちも仕事や独立のため道場を離れ、一時は稽古仲間が少なくなる時期もありました。しかし現在は、新たな仲間が加わり、かつての弟子も再び稽古に戻ってくるようになり、継続的に剣士が集まれるようになり、稽古が再び充実しています。 稽古には、平塚市のほか、近隣の秦野市や伊勢原市から、さらには東京から通う剣士がいます。しかも、その多くは親子や兄弟姉妹といった家族ぐるみ。仲良くアットホームな雰囲気のなかで、互いに切磋琢磨しながら日々精進しています。 「居合の理合いをしっかり覚えて、業をしなさい。自分の解釈で変えてはいけないよ。居合は刀を抜き差しするときだけではなく、何時いかなるときでも稽古、修行だよ。例えばビジネスでも同様であるよ」 小山先生は、よくこうおっしゃっていました。その言葉と精神を胸に刻み、日々の生活すべてを修行の場とし、楽しみながら居合道を探求していきたいと考えています。 平塚支部では、「居合は刀の抜き差しにあらず」という先人の教えを忠実に守り、居合道を通じて多くの人と出会い、励まし合い、切磋琢磨できる仲間やさまざまな先生方との交流を大切にしています。そうした出会いや学びを通して、新たな発見を重ね、自らの人生をこれまで以上に豊かにしていくことを目指しています。

支部情報

支部名 平塚支部
流派 無雙直傅英信流
支部長 海老澤 顕寿
稽古 日曜日 16:00〜19:00 または 18:00〜21:00
  • 平塚市立岡崎公民館 神奈川県平塚市岡崎3634