支部長
齋藤 福松
房総支部は、千葉県房総半島の南端、鴨川市の中心に位置し、市立鴨川中学校の格技館で稽古を行っています。南に太平洋を臨み、海までは車でわずか2~3分。北側には清澄山、西側には峰岡山系に囲まれ、漁業と農業が盛んな地域です。
また、この地は観光地としても知られています。そのなかのひとつに源頼朝が石橋山の戦いに敗れて伊豆から逃れ、仁右衛門島に渡り一時身を隠し再起を誓ったといわれる名所があります。島へは、手漕ぎの舟でおよそ5分で渡ることができます。
初代支部長は範士九段の戸井田阿洋齋先生です。はじめは隣の館山市で教えていらっしゃいました。その後、鴨川市に移住し、仕事(長狭接骨院)の傍ら支部を運営。当時は15~16人の会員がいました。
戸井田阿洋齋先生は、常に「居合とは人に斬られず人斬らず。己を攻めて平らかな道」といわれていました。
いまは亡き先生の教えを胸に、肩に力を入れすぎず、かといって弱々しく運剣するのではなく、目の前に敵が実際にいることを想定(仮想敵)し、大きく斬り下ろす業をしっかりと身につけることを目指しています。運剣の正しさ、力強さ、身の構え、間合い - そうした大切な要素を意識しながら、日々稽古に励んでいます。


先生は、常々こうおっしゃっていました。
「嘘をつかない稽古をしていれば、それが良いか悪いかは、ほかの先生や先輩から注意を受けたときに気づくはずです。わからないことや疑問があれば、質問をして教わることができるはずです」
我以外皆我師
房総支部は、明るく元気に、そして楽しみながら活動することを大切にしています。また、房総人ならではの心の温かさ、温厚さ、穏やかさを守りながら、日々稽古に励んでいます。会員が増え、活気ある房総支部となるよう、これからも努力を続けていきます。
近年は鴨川市の人口が減少傾向にあり、とくに中年層や若年層が少なく、高齢化が進んでいます。地元に残る人も減るなか、当支部は会員増加に力を入れ、中学生など若い世代にも声をかけて、居合の魅力を知ってもらうために見学や体験を行っています。
居合は、老若男女問わず、どなたでも始められる武道です。興味を持たれた方は、下記の「お問い合わせ」からお申し込みください。
| 支部名 | 房総支部 |
|---|---|
| 流派 | 無雙直傅英信流 |
| 支部長 | 齋藤 福松 |
| 稽古 | 火・金曜日 19:30~21:00
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