最後の習いごと 居合
令和4(2022)年10月21日

熊本支部 窪田 阿水 錬士
無雙直傳英信流
わたしは、小・中学生時に観たブルース・リーの「燃えよドラゴン」や漫画「空手バカ一代」に影響を受けて以来、武道に関心を持ち、大学時代の少林寺拳法に始まり、フルコンタクト空手、伝統派空手、ジークンドー、ムエタイなどを習い、最後に「袴を穿いた武道」をやってみたいという思いから居合を習い始めました。
居合の本質に興味を抱いたわけではなく、何とも人にいえないような理由で、外見から居合の道に入ったわたしですが、居合道を習うにあたっての礼節や立ち居振る舞い、その文化や歴史など日本人でありながら古の日本の人々が行ってきたことを知らない、またはできないなど恥ずかしいことがたくさん出てきました。
このままではいけないと思い直し、居合道・武士道に真摯に向き合うようになり、はや10年ちょっとの稽古の月日が流れ、今日にいたっている次第です。
今後も、師匠の福嶋阿正齋先生がよくいわれる目を肥やし、業の間を大事にするとともに、気・剣・体が一致するようなバランスの取れた居合を目指し、その道に精進します。
そして、日本古来の文化である居合を人生「最後の習いごと」と位置付け、その正しい業と礼儀・礼節を、次の世代に伝えていきたいと思っています。