氣の存在を実感できるように

令和4(2022)年10月2日


大阪北摂支部 露口 苺花 弐段
伯耆流

わたしと居合道との出会いは、小学5年生のときです。現在の練習場でもある北千里市民体育館になります。以前から、友達とバスケットボールをするためによく利用していたのですが、居合道の稽古を見る機会があり、若い人への伝承に力を注がれている小鶴修治先生・加納優一先生から居合をやってみませんかと誘われました。

正直そのころの思いとしては、居合道や刀にとても興味があったわけではなく、居合の袴姿がカッコいいとか、先生方がやさしくて素敵な人柄だとか、が一番で、練習に通い始めました。また同じ小学校に通う藤野陽香剣士の存在も大きく、目指すべきお手本がある環境で居合道を始められたことは、とても幸運だったと思います。今では、弟も一緒に居合道をしています。

学校ではバスケットボール部に所属していますが、動と静がまったく相反する動きで武道の身体さばきを、バスケットボールの練習にも応用できるように心がけています。居合道は、いついかなるときでも冷静に周りを見る、それに即、対応する、霊性心を養うことが求められます。また、姿勢については、身構えず、リラックスした状態が一番強いということを、座り方や立ち姿でときどきテストを受け、できているときとできていないときの身体の状態を感じることができます、氣についても、いろいろな実験をしてもらい、氣の存在を実感できるようになりました。

わたしは力が強く腕相撲では男子に負けないくらいですが、そんなに力を入れなくても、力を完全に抜くことが一番強いことを教えていただきました。まさに氣の威力がわかりかけてきました。

一方で、武道の奥深さもあり、稽古のたびにまだまだできていないと感じたり、今日は自分でも満足な稽古ができたとか、思うこともたびたびです。

現在は、自分より若い剣士が入会しています。自身もまだまだですが、自身の経験を次の若い人へ伝承していけるよう、一緒に切磋琢磨したいと考えています。