支部長
西脇 義一
いまをさかのぼること昭和53(1978)年、我が國の精神文化の発祥地、伊勢の地、皇學館大学で居合との出会いが、武學館支部創設の初発(はじめ)と考えております。
当時すでに、大日本居合道連盟皇學館支部(畑島正先生に師事)が活動しており、昭和54(1979)年3月には往先の初代支部長の野村明義阿雲先生が弐段、現支部長の西脇義一が初段の允可状を初代会長の賀陽邦壽殿下から賜りました。
野村先生は皇學館大学卒業後、東京・乃木神社に奉職されたあと、京都・八坂神社に奉職され、無雙直傳英信流正統二十一代宗家の平井一蓮阿字齋先生に師事。わたしは卒業後、学校教育現場に進み、平成9(1997)年7月、大阪支部長・明心館館長の木村泰嘉先生に師事し、吉見学園天王寺道場として教育現場のなかで居合道の普及・発展に携わることとなりました。
平成16(2004)年11月、京都・八坂神社御本殿にて大日本居合道連盟武學館支部として設立奉告式のあと、舞殿にて居合道奉納演武会を初代支部長野村阿雲の名で齋行申し上げました。
その後、西脇が二代目支部長を継承。教育現場を離れ、現在は福島区玉川の地、野田の恵美須神社にて神明奉仕の日々を送らせていただき、恵美須大神様の御神縁のもと、玉川コミュニティセンターにて武學館支部道場を開設することができました。


武學館支部の名称の由来は、明治33(1900)年2月、当時の神宮祭主、神宮皇學館総裁賀陽宮邦憲王の令旨が発せられました。
「神宮皇學館教育ノ旨趣ハ、皇國ノ道義ヲ講ジ、皇國ノ文學ヲ修メ、之ヲ實際ニ運用セシメ、以テ倫常ヲ厚ウシ、文明ヲ補ハントスルニ在リ。夫レ業勤メザレバ精ナラズ、事習ハザレバ達セズ。況ンヤ本館期スル所ノ學ノ重且大ナルニ於テヲヤ。本館學生深ク此旨ヲ體シ、常ニ師長ヲ敬重シ、館則ヲ遵守シ、黽勉努力、以テ他日ノ成業ヲ期シ、夙夜肯テ怠ルコト勿レ。」
いわゆる「建學の精神」です。今も凛といたします。皇國の道は威風堂々たる清き潔き謙虚な道であり、武を學ぶ道(命の尊さを知り、争わない)でもあります。ゆえに「皇道武學」を六根(むね、心の意、六根清浄大祓)に思い付けた名称でございます。
門下生一同、居合ができる環境に感謝し、ときに『古事記』を紐解き「修理固成(おさめ、つくり、かため、なせ)」を人間形成のもととして、樫の実の一つ心で、決して曲がることなく、まっすぐに励んでおります。
| 支部名 | 武學館支部 |
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| 流派 | 無雙直傅英信流 |
| 支部長 | 西脇 義一 |
| 稽古 | 土曜日 18:00~20:00
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