両忘会支部

迷悟両忘

支部長
﨑山 洋一
霊峰、英彦山を源に、英彦山川、遠賀川となり、北流し響灘に入る。東・南・西の三方を山に囲まれた福岡県のほぼ中央に田川、飯塚、直方の三都市を中心とした筑豊盆地があり、かつて、石炭産業により大変な繁栄がありましたが、エネルギー革命により昭和35(1960)年ごろより衰退の一途で現在にいたっています。

この田川の地で、師 中川卯之助先生がご自宅の道場で居合道をはじめられたのが「両忘会」です。平成2(1990)年当時、主宰する道場に命名するため、最初の弟子の西小野真道さん(修行僧)と問答し、禅のことば「迷悟両忘(めいごりょうもう)」より両忘会と名付けたとのことでした。迷悟両忘「迷いも悟りも両方忘れる。迷いから目覚めて悟りの境地に入れば、その境地に執着し悟りを振りかざすようになる。この段階の悟りはまだ本物ではなく、さらには悟り臭さも抜いて迷いも悟りも忘れた段階に達することができる」とあります。
我々の居合の修行も同じことで、この悟りと迷いも自分自身の心のなかにあり、悟りを求める心を起こせば必ずその境地に達することができる。自らその心を信じて進むことで、必ず結果があらわれる。

わたしが、平成6(1994)年、2番目の弟子として「両忘会」に入門したとき、中川卯之助先生より教わりました。中川先生との稽古は、先生の書道教室が終わった夜間の一対一の稽古でした。熱が入ると深夜まで稽古が続くことが多々あったことが懐かしく思い出されます。

さて、現在の「両忘会」は、毎週土曜日、19時から21時まで田川小学校体育館で稽古をしています。会員は、それぞれ自営業の方が多く全員での稽古はほとんどできません。しかしいずれも、刀剣好き、居合好きの剣士で、稽古にきたときは熱心に励み、中川先生との稽古に負けないくらいです。

支部情報

支部名 両忘会支部
流派 無雙直傅英信流
支部長 﨑山 洋一
稽古 土曜日 19:00~21:00
  • 云 田川市立田川小学校 体育館
    福岡県田川市栄町4-23