支部長
金子 阿門
出光支部は、もと東京・有楽町に本社を置いていた(現在は大手町)「出光興産」のメンバーにより創始された「居合道」を学ぶ団体です。
出光グループの仕事に従事する人たちの集まりからはじまったため、連盟の支部名は「出光支部」と称していますが、現在では、出光グループの関係者のみならず、「都内で働く人たち・学ぶ若者たち」の「居合道サークル」として、古武道を学び、お互いに切磋琢磨する活動を続けています。
日常の仕事においては、皆さん忙しく、ストレスも溜りやすいものですが、道着に着がえ、日本刀を腰に差して、一刀一刀、皆で集中して稽古に取り組めば、不思議にも一日の苦労や、嫌なことも忘れてしまいます。心の状態をリフレッシュするためには、まずは心の環境を変えてみることが大切なように思います。
かの剣豪・宮本武蔵は、『五輪書』のなかで、心が「いつく(居つく)」ことを戒めました。また、柳生但馬守宗矩も『兵法家傳書』の中で、「何事も心の一筋にとどまりたるを病とするなり。この様々の病、みな心にあるなれば、これらの病を去りて、心を調(ととのう)ることなり」と書いています。


わたしたちは、決してマニアックな居合集団を目指すものではありません。連盟の一員として、各種大会や昇段審査にも進んで参加しますが、目先の勝敗に一喜一憂したり、人と比較して自分を慰めたり、貶めたりすることは、「剣」の道とはほど遠い、心の「居つき・病」に彷徨う(さまよう)ものだと考えています。
ある居合の達人はこういわれました。「自分たちが目指すものは覇者の剣ではない。王者の剣だ」と。わたしたちも、勝負にこだわる狭量な「居合」ではなく、自ら顧みて恥ずかしくない生き方を目指し、いつも正々堂々と背筋を伸ばして生きて行く力を、「居合道」の修練より得て行きたいと願っています。
今日まで「居合」などまったく知らなかった方でも、道着の着方、剣の扱い方、振り方など、基本的なレベルはすぐにマスターしていただけるよう、メンバーがていねいにレクチャーいたします。
都内で働く方、都内にお住まいの方、ぜひ一度、「居合の世界」をのぞいてみませんか? 「居合」に興味をお持ちの皆さんとの、新たな出会いを一同楽しみに待っています。
| 支部名 | 出光支部 |
|---|---|
| 流派 | 無雙直傅英信流 |
| 支部長 | 金子 阿門 |
| 稽古 | 随時 (会員にはLINEで共有)
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