支部長
山田 阿穹
「無窮会支部」は埼玉県北部、加須(かぞ)市に所在する無雙直傳英信流「居合塾・無窮会」を母体とする支部です。無窮会は令和元(2019)年創設と歴史は浅く、部員数も令和7(2025)年7月現在で10名弱の比較的小規模な支部です。
全員がホームページを見て入会しているということもあり、遠くは栃木県宇都宮市、群馬県館林市、埼玉県内でも北本市、羽生市など、多くが1時間近い時間を掛けて遠方から通って来ています。また、20代から60代まで幅広い年代の剣士が所属しており、居合という武道が年齢を問わず、広い層で楽しまれていることがわかります。いままさに働き盛りの年代の部員が多く、その職種も多様です。仕事の都合もあり全員揃っての稽古はなかなか実現しないのですが、毎週土曜日、剣士それぞれの思いで、熱心にしかも楽しみながら稽古しています。


支部長である山田阿穹は弱冠(?)73歳、教士七段のいまもまだまだ学ぶべきことが尽きない身ながら、居合を通じて部員の皆さんに少しでも人生の喜びを感じてもらえるよう、ともに稽古に励んでいます。毎週の稽古では、先ず部員が持参したお神札を北側に祀り、「神座への礼」と「刀礼」を行います。世情を離れ、清新な心持ちとなってから素振りの準備運動、基本所作の反復稽古を行い、身体を温めて本稽古に入ります。夏場にはそれだけで汗だくになります。
基本的に支部長の「元立ち」で全員が演武し、都度支部長から個々に指導する方法を続けていますが、部員の皆さんの成長に伴い、今は部員が交代で元立ちをして反復稽古を行う間、支部長が新入部員への個別指導を行うこともできるようになりました。
毎週の稽古では、実技だけでなく、稽古前に短い時間をとって資料をもとに支部長による理合の勉強もしています。この勉強を通じて、日ごろ鍛錬しているひとつひとつの動作について「何故こう動かなければならないのか」という「何故?(理合)」を考えながら稽古に臨むようにしています。物事の道理を深く考えることは上達の喜びに繋がります。それが自然に居合以外の家庭生活や仕事にも良い影響を与えてくれることを期待しています。
無窮会支部の部員一同、いつか連盟会員の皆様の目を引くような立派な演武ができるよう、地道に楽しく研鑽を重ねてまいります。
ひとりでも多く新たな仲間に加わっていただくことを願っています。
| 支部名 | 無窮会支部 |
|---|---|
| 流派 | 無雙直傅英信流 |
| 支部長 | 山田 阿穹 |
| URL | https://www.mukyukai.com/ |
| 稽古 | 土曜日 14:00~16:00
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